暗い峠道を自転車で駆け下りるな(自戒)
初回の挨拶を除けば最初の更新。
旅記を書きたいといって始めたこのブログではあるものの、最初に持ってくるのにいいのは何か。
少し考えてみた結果、つい一か月ほど前に4日かけて東北のほうまでぐるっと回ったのを記憶が鮮明なうちに事細かく書き留めておくのもいいかと思ったのですが、逆にもうやらないでいいと感じた行程はどうだっただろうかと思い浮かんだのでそちらを書くことにします。
という訳で旅記を書くとか言っておきながら近場かつ公共交通を一切使っていない、二度とやりたくない行程でのおでかけの話になります。
自転車での移動のため移動中の写真がほぼないので場所がすぐ変わります。
また、行先の都合上、細かい地名ばっかり出てきますがご了承を。
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今思い返してみれば計画に誘われた時点からノリで進んでたと思います。
自転車で生駒を越えて、奈良盆地をうろうろしながら木津川沿いを通って帰る。
まあ、普通の人から見てみれば何言ってんだこいつみたいな顔で見られることになるんでしょうけど、私含めた同行者3人はそれなりの距離を走った実績*1があるが故、誰からも異が出ることなく進んでしまうのです。なんてこった。
そして迎えた当日。
私市の駅で友人たちと合流し、168号を天の川に沿って南下。
いままでここは車でしか通ったことがなかったので自転車で通るのは何とも新鮮な感じでした。
その後168と163の交差点である北田原大橋を左に逸れ、ひたすらに突き進みます。
横目に学研奈良登美ヶ丘の駅を見つつ少し北に行けば、着いたは精華台。
実際に行ってみて感じたんですけど、すごいですね。
国会図書館があるといったぐらいの前知識しかない状態で行ったんですけど、道もしっかり幅を持たせて整備されていて、計画都市ってこんな感じなんだろうな、と思いました。
ちなみにこの時WILLERの自動運転車が試運転してておーってなりました。(写真はなし)
けいはんな記念公園
訪れた日付が11/3。ちょうど文化の日だったため、普段であれば有料で公開されている水景園が無料で入れるようだったので少し寄り道。
紅葉の季節だったこともあってなかなかきれいでした。
水景園を出て、公園広場のほうに行く道中にこんなものが。
用水路からの水量調整のためにあったもののようですが、過去にひっそりと存在していたものが共用のスペースで再び展示されるのってどこか不思議な感じがしませんか? ...私だけでしょうか。
その後広場で昼食を摂り、18になってから一度は来てみたいなぁと思いながら国会図書館の角を曲がり、自転車を走らせます。
ところで奈良の道路の名前って割といいネーミングセンスしてると思うんですけどどうでしょう。みやと通りとか、ならやま大通りとかそのまんまなんですけどけっこう好きなんですよね。
平城京跡
場所は一気に飛びまして、平城京跡に。
道中は特に撮るものも見当たらなかったものでひたすらに坂の多い道を漕いでいました。
で、一時間ほど走りましてさて撮るかとカメラを取り出すのですが、見てわかる通り厚い雲に覆われており、当時の私はどうにも撮る気が起きなかったようで5,6枚だけしかフォルダに入ってませんでした。
ちなみに今回同行した二人はクロスバイクを所持していて、もちろんそれに跨って来ていたのですけども、対する私はというと何を隠そうそんなものを所持していないので、いわゆるママチャリ*2で来ているわけなのです。
これがこの後二度とやりたくないと言わしめる一因となるのですが、それはまたちょっと後のお話。
平城宮跡→生駒越えへ
本来の予定であれば全員で木津川沿いを通って帰る予定だったのですが、私は一度通しで歩き切ったことがあったので、「つまんないかな~」と薄い理由で同行者と別れ、別のルートで帰宅することを選んでしまいます。
その時に選択したルートがタイトルへとつながってくるのですが、察しのいい方はお分かりになったかと思います。
そう、暗峠を越えて帰ることを決めてしまったのです。
今となればなんで????って感じなんですけど。
そうと決まればと友人と別れ、早速西に向かって自転車を走らせるのです。
なお、この時点で15時。
元の木津川ルートでまともに走り通しても40kmちょっと、時間にして2時間半ほど。
対して暗越えは35kmと少しだけ短くなっているものの、結局5時間半もかかってるんですよね。バカか?
確か学園前のICの跨道橋から真っすぐだなぁとか思いながら撮ったやつです。
さすがに自転車でここを通るのは命がいくつあっても足りないので通らなかったのですが、ここを通って富雄のあたりまで抜けられたらどれだけ楽だったことか。
南へ北へと阪奈道路を縫うように西に進み、菜畑の駅前まで出たところで更に南に進み、南生駒駅に着くとようやく峠越えの始まりです。
峠に入ってからある程度の傾斜までは上がれたのですが、途中からはゼーゼー言いながらちびちびペダルを回してるだけでは一向に進まないので、早々に自転車を押し始めました。
この写真を撮った時に「だいぶ上ったかな~」とか思って上がり始めてから初めて地図を表示したらまだまだ中腹で絶望した記憶があります。
ちなみに撮影時間は16時半。
季節は秋も深まってきたころ。冬至までまだまだ長いのですが、それでも日は短くなりつつあり、この日の日没は17時過ぎでした。
さすがに街灯もほぼないようなところで真っ暗になってしまうのはいただけないのでペースを上げようとするのですが、いかんせん長い距離を漕いできた疲労に坂を上ってきたのがプラスされ、ちょっと行ってすぐ休憩を繰り返しながら登っていました。
この時何回このまま登ってきた坂をそのまま下ってしまおうかと考えたか......。
まぁ、下ったところでどっちにしろどこかの峠は越えないと帰れないんですけど。
先ほどの写真を撮った地点から上がること40分強、ようやくそれっぽい場所に着いたので疲れた体を引きずっていろいろ撮っていきます。
疲労で考えるのも億劫だったのでカメラのPモードと手振れ補正に任せて日の落ちて薄明の差す景色を記録していくのですが、あの色を出すのは難しいですね...。
そろそろカメラを持ち始めて2年にもなるのですが、まだまだ勉強は必要だなと感じます。
まあ、この写真たちに限って言えばフラッシュ焚いてるせいなんですけど。
そんなこんなで10分ほど撮って回ったのち、いよいよ暗がり始めてきた空を見つつ下り始めます。
石畳になっている部分を抜けてしまうと街灯なんてものはなく、自転車のヘッドライトしか明かりがないのはさすがにヤバいと思い、カバンに入れてある懐中電灯も動員するものの、まぁそれでも暗い暗い。
暗峠と言えば最大傾斜が~みたいなのでよく目にする場所なんですけど、どうにも露出がなく、フラッシュ焚いてもこの映りようでした。
日没から30分でこれ。流石暗いの名を冠するだけはあるなと(関係ない)。
先にも書いた通り傾斜がエグいので下り始めすぐからほぼほぼフルでブレーキ入れてたのにも関わらず、ずっとすっ飛んでいきそうになってました。
そのうえ道もガッタガタだった(と思う)ので前かごに入れていたバックも飛んでいきそうになるんですよね。もしそのまま飛び出していったらと思うとぞっとします。
少し下ると急に一か所だけ木々が開けた場所があって、眼下に大阪市内が見られるところがあったので自転車を止めてカメラを取り出します。
もちろん夜景なんて三脚がないとまともに撮れやしないのですが、幸いどっかで使うかなーとリアキャリアに縛り付けて持ってきていたのでそれを使って。
当初はこんなルートを取るとは思っていなかったので使うとは思っていなかったのですが、準備をしておくに越したことはないなとこういう時に実感します。
余談なんですが、これを書くにあたってGoogleマップで行程をなぞっていったんですけど、この写真を撮った場所だけ全然特定できないんですよね。
さっきの傾斜のところから10分もかかってない所のはずなんですけど一体どこで......?
暗峠→石切→帰宅
ヒーヒー言いながら登り、勢いに震えて下った峠も越し、いよいよ最後は帰るだけとなるのですが、ついでだしということで眼下に広がる大阪市内の夜景を撮ることにします。
そうと決めればすぐによさげな場所を調べて向かいます。
多分知っている人は知っているであろうホテルセイリュウ横の坂を上ったところからです。
作例では昼間に来て手前の線路を走る近鉄と奥のビル群を絡めて撮っていたのですが、まあ夜だし夜景を活かしてと考えた挙句、よくわからない写真になりました。
もう少し斜めからテールライト入れてもよかったなと後になって思いましたが、それはまたの機会にでも。次は自転車以外で。
この後石切の駅前あたりでも少し写真を撮りつつ、また坂を下り、外環をのろのろ北上して家路につきます。
おわり
おしまいです。
前記事を投稿した後すぐに新学期が始まってからというもの忙しく、怒涛の勢いでカレンダーに表示される日付が過ぎていき、気が付けば一か月経っていてさすがに更新せねばと思い、2週間ほど前からちまちまと時間を見つけては書いていました。
そのせいで場所によって文体が違ったりして読みづらくなっていたり、ということがあるかもしれません。頑張って統一できるようにします。
次は何を書くとかも全く考えてないのでまたいつになるか分かったものじゃありませんが、できるだけ早く更新したいと思います。ネタだけはあるので。
ここまで駄文に付き合ってくださった方、ありがとうございます。
それでは。
前書きの挨拶のようなもの
前々からブログに手を出してみたいなー、とは思っていました。
しかし、ついつい後回しにしてしまうのが私の悪い癖。
さて、そんな私が始めようと思った理由なのですが、大きく分けて二つ。
一つは遡ることおおよそ二月前。
友人の一人がブログ*1を開設したことがそもそものきっかけでした。
その一連の流れを見ていた私は、前々から募らせていた「過去の旅記を綴りたい」という気持ちが湧いて来た訳です。
そこからアカウントを作り、前書きの挨拶のようなものを世に流し......といけばよかったのですが、ここでも悪い癖が出てしまい、アカウントを作成したところでストップ。
そして月日は流れ、今こうして気が向いたところで文字を書き連ねているということなのです。
もう一つは前述した、過去の旅記を何かしらの形で残したいというものです。
普段私はTwitterを使って旅行中の出来事等々をまさしく独り言の如く呟いているのですが、いかんせん使うのが下手くそだなあ、と。
その点、ブログであれば後々見返したりするのが楽そう、という何とも薄っぺらい発想に至り、筆を執った次第です。
と、適当な理由で適当なことを。
存在しない文章力と大して上手くもない写真で構成していくことになると思いますが、よろしくお願いします。
*1:なお、当の本人のブログは2月初め以来更新されていない